日本シリーズ第5戦 悪夢8回大逆転許す!
今日のスタメンは、森捕手に代わって若月捕手。今日もキャッチャーを代えてきましたね。そして、足の故障で戦列を離れていた杉本選手がスタメンに名を連ねました。
【第4戦】 【第5戦】
1(中)中川 1(中)廣岡
2(三)宗 2(三)宗
3(捕)森 3(右)森
4(一)頓宮 4(一)頓宮
5(二)ゴンザレス 5(左)杉本
6(遊)紅林 6(二)ゴンザレス
7(右)野口 7(遊)紅林
8(左)廣岡 8(捕)若月
9(投)山崎福 9(投)田嶋
今日の先発は田嶋投手。1回先頭の近本選手にいきなりライトにヒットを打たれ、続く2番中野選手のバントを処理に行った田嶋投手がファンブルし、ノーアウト2塁・1塁のピンチ。しかし、3番森下選手をセカンドゴロに仕留め2塁ホースアウト、1アウト3塁・1塁の場面で4番大山選手を外角低めのフォークで空振り三振。この間、2盗を試みた1塁ランナー森下選手を若月アローがさく裂しタッチアウトでスリーアウトチェンジ。何とか昨日からの流れを食い止めることができました。
その後もポツポツとヒットを打たれるものの、田嶋投手は7回83球を投げ、被安打4、奪三振4の堂々たるピッチング。ここ数年、今年こそは10勝をと願いつつも、故障や不調の繰り返しで思うような成績が残せていない田嶋投手。ですが、この日本シリーズの大舞台、しかも阪神にサヨナラ負けを期した翌日の大事な試合でのこのピッチング。自信に繋がるピッチングになったのではないでしょうか。
140km台のストレートとカットバール、スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークとすべての球種が切れ味よく、タイガース打線に的を縛らせなかったですね。4安打も散発ですから、ほぼ完ぺきなピッチングでした。ナイスピッチング。
攻撃面では、4回、6番ゴンザレス選手が左中間へのホームランで待望の先制点。
7回には、先頭の田嶋投手がフォアボールを選びノーアウト1塁。ここでもウインドブレーカーを着用しないバファローズ投手陣。1番廣岡選手はセンターフライに倒れ1アウト1塁。2番宗選手はセンター前へポトリと落ちるヒットかと思われましたが、何せランナーは普段塁に出ることの無い田嶋投手。センター近本選手の捕球に入ったかに見せかけるフェイクプレーも相まって2塁でホースアウト。記録上はセンターゴロとなってしまいました。2アウト1塁で迎えた3番森選手は2球目のスライダーを1・2塁間に打ち、1塁よりの当たりだったため中野選手が1塁側へ捕球しに行くも、土と芝生の境目に足を取られた形となりボールをはじくエラー。森選手の打席であったため深めに守っていたライト森下選手は打球を取りに前進してきましたが、1塁ランナーが3塁に向かうのが気になったのか、素手でボールをつかみに行き、ここでファンブル。この間に1塁ランナーの宗選手が一気にホームインし2対0。欲しかった追加点が転がり込んだ場面でした。
8回には連日の登板となった湯浅投手の出番。球場の雰囲気を変えようと企んでいたのでしょうが。。。その思惑通り、6番ゴンザレス選手はセカンドゴロ、7番紅林選手と8番若月選手がストレートとスライダーのコンビネーションでいずれも三振に仕留められました。
ですが、8回裏にはバファローズも今日ベンチに復帰した山崎颯投手の登板。今シーズンは幾度となくピンチの芽を摘むピッチングや場合によっては抑えも担ってきたブルペン陣の大黒柱のピッチャー。必勝リレーかと思われました。
先頭の8番木浪選手にセカンドゴロと思われましたが、この回から2塁の守備に入った名手安達選手が1塁へ悪送球。その球が記者席に入ってテイクワンベース、ノーアウト2塁となってしまいました。続く9番代打の糸原選手には粘られた挙句、詰まった当たりでしたがレフト線へ運ばれ3塁・1塁。糸原選手へはフォークを見せ球にストレートで押すピッチングでしたが、続く1番近本選手を迎えたピンチの場面ではフォークの連投。どうしても打ち取りたかった打者ですが、2球目のフォークをこれも詰まりながらもライトへ運ばれ1失点。2番中野選手はバントを成功させ1アウト3塁・2塁、一打逆転の大ピンチ。もうこうなるとイケイケのタイガース。
ここでバファローズは山崎颯投手から宇田川投手へ交代。宇田川投手は移動日を挟み、今シリーズ3連投。疲れもあると思いますが、幾度となく切り抜けてくれた大ピンチ。今日もそのピッチングをと願っていました。3番森下選手へ150kmを超えるストレートと140km台のフォークのコンビネーションで2-2と追い込むと、7球目内角低めのボール球を軽く振りぬき、左中間を真っ二つに破るスリーベースヒットで2-3と逆転を許してしました。追い込まれていただけに強振せずに振りぬいた森下選手。ルーキーとは思えない強心臓ぶり。両手を膝に置き、うな垂れる宇田川投手。強いて挙げれば、2球目のストレートも打たれた7球目のストレートもキャッチャーの要求は内角高めだったと思いますが、リリースポイントが前過ぎたのかいずれも低めへの球。こうなっては力感が失われたストレートとなっていたのかもしれません。続く4番大山選手へはフォークの連投で、これも4球目のフォークを当てただけのセンター前ヒット。センターを中心にコツコツ当てつなぐ野球のタイガース。ここへ来てのシーズンから継続してきたことが出せるタイガースの強さを思い知ることとなりました。この後、阿部投手に交代するも、終わってみれば6失点。
最後は岩崎投手に三者凡退に抑えられ、連日の痛い痛い逆転負けとなってしまいました。
これで2勝3敗。優勝に王手を掛けられました。流れは最悪。しかし、明後日からはホームの京セラドームへ戻っての試合。しかもリベンジに燃える山本投手(たぶん)。どうやら今日もスクランブル登板に備えベンチ入りしていたとか。
第6戦は山本投手のリベンジでタイに持っていき、第7戦は宮城投手に試合を作ってもらい、最後は山本投手のスクランブル登板で優勝投手となり、メジャーに行ってもらいましょう。何せ3年連続投手四冠、3年連続沢村賞投手ですから、このままでは終われないという強い気持ちを誰よりも持ってくれているはず。そしてこの崖っぷち感は、一昨年そして昨年と味わってきたもの。オリファンは誰一人としてあきらめていませんよ。残り2試合こそ「全員で勝つ」を実践しましょう。
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